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2018.07.31

Interview

有限会社サンサン沖縄様 インタビュー

ワーク・ライフ・バランスは経営戦略のひとつ。 社員と強い信頼関係で結ばれ、生産性向上にも繋がりました。

「社員の満足(成長)がお客さまの喜びを生み出し企業の発展につながる」との考えのもと、2013年にワーク・ライフ・バランスを導入した、不動産業の有限会社 サンサン沖縄様。社員との信頼関係構築に重点を置き取り組んだ結果、生産性の向上という相乗効果を生み出しました。

(有限会社サンサン沖縄) 代表取締役 本永尚和氏

─ワーク・ライフ・バランス導入のきっかけは?

【本永尚和社長(以下社長)】
創業以来、「会社を通じて人のお役に立ちたい。お客さまや地域社会に喜んでもらいたい」との思いで経営をしてきました。しかし、あるときふと足元を見ると、社員との間に心の壁があることに気づきました。私の気持ちがお客さまや地域社会など外に向く一方で、社員には厳しく接していたため距離が生じていたんです。 「これではいけない。目の前にいる社員たちに満足してもらうことこそが、お客さまの喜びにつながり、地域社会にも貢献できる」と考え方を改めて方向転換を図りました。と言っても何から取り組めばいいのか分かりません。葛藤しているときにワーク・ライフ・バランスのセミナーに参加し「ワーク(仕事)とライフ(生活)の相乗効果」という言葉に心が動かされ、すぐその場でコンサルタントである比嘉さんにわが社の現状を説明し相談しました。

─ワーク・ライフ・バランスの取り組みに期待したことは?

【社長】社員が本音では語ってくれないことに一抹の寂しさを感じていました。「ワーク・ライフ・バランスを実現させる組織づくりには、ワークにおいての生産性の向上が欠かせず、そのためにはまずは経営者と社員の信頼関係が大切」と言っていたので、社員が自由に語り合える信頼関係とチームワーク・一体感が生まれればと期待しました。

─どのような取り組みからスタートしたのでしょうか?

【社長】まずお互いの仕事が見えるように朝夕メールという仕組みで社員一人一人の業務を全社員で共有しました。このときアドバイスをいただき、「あ〜疲れた」といったように感情が読み取れるようなつぶやきも書き込んでもらいました。何気ないつぶやきですが、感情の裏に隠された問題点を業務改善に繋げることもできました。

─他には、どのような効果がありましたか?

【社長】毎日の朝礼で社員が24時間以内に起こった良かったことを発表する「Good & New(グッド・アンド・ニュー)」では、「プロボーズしました!」というハッピーな情報も飛び出すほど、社内の雰囲気が明るくなり、気軽にプライベートな話ができる環境になっています。

右 代表取締役 本永尚和氏 左 専務取締役 本永とみ子氏

【本永とみ子専務(以下専務)】
今日のリーダー会では「7月だからラッキー7にかけた売上数値を達成しよう」と社員の提案でポスターまで作っていました。社員自ら楽しみながら目標を達成するという自発性が生まれています。

【社長】チームワークづくりの研修を行ったことで業務の質があがり、結果生産性の向上にもつながりました。当社加盟の全国チェーン「イエステーション」が行っているセールスコンテストの月には、売上達成のために残業するのが当たり前だったのですが、導入後は残業なしで過去最高を達成することができました。また、加盟店内で最も進化している会社に贈られる「ダーウィン賞」もいただきました。全社員で習っていたストリートダンスを「イエステーション全国大会」で披露したところ、キラキラ輝いている社員の笑顔を見て、「優秀な成績の裏には、心から楽しんでいる本物の笑顔がある」と評価してくれました。成績よりも社員の輝きを評価してくれたこと、それが何よりもうれしかったですね。社員が楽しいと感じてくれているからか、友人や知人などをわが社で働くようにと紹介してくれることも多くなり、人材確保が難しい中、採用はスムーズにいっています。

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─ワーク・ライフ・バランス実現に向けて苦労したことは?

【社長】営業時間、勤務時間の変更です。19時の終了時間を1時間早める決断をしたときは不安でした。社員約20名分の時間が減るので何が起こるのか想像もつきませんでした。それまでは20時過ぎまで仕事をしていたので、実際には2時間以上の短縮でした。でも不思議と売り上げは落ちませんでした。時短=売上減ではないことが実証できて社員も堂々と18時で帰社するようになりました。時間が制限されたことで社員の集中力が増し、効率よく働くようになったことも要因のひとつです。

─女性社員の皆さんの出産率も高まっているそうですね。

【専務】今年、4名の女性社員が一気に産休に入ります。産休・育休後でも安心して戻ってこられる職場環境づくりに取り組み、育児中は時短勤務ができるように工夫をしています。また、社員が働きやすいように6時間から8時間勤務まで本人の希望で時間を選べるように変更しました。女性が多い沖縄市本店では「女性専門部隊」も完成しつつあります。「子どもが熱を出した」などの悩みにどのように対応したらいいのか、自分たちの経験からいろいろとアイデアを出し合って、新しい働き方に挑戦しています。

【社長】柔軟な働き方のひとつとして、1時間ごとの有給休暇も取り入れました。管理する仕組みを作ったことで、「授業参観に行くので2時間有休を取ります」「歯医者に行ってきます」など有給休暇を有効活用する社員が増えています。まだ実験段階ですが、在宅勤務の仕組みづくりにもチャレンジしています。

─生産性はいかがですか?

【社長】実は導入するとき生産性の向上はほとんど頭にありませんでした。「サンサンと降り注ぐ太陽のごとく、皆様の幸せの実現の力になりたい。より多くの人のお役に立ちたい」という思いを達成するためには、社員に満足してもらい信頼関係を築くことが不可欠です。ワーク・ライフ・バランスは、わが社にとって大切な経営戦略のひとつと考えて、「これが実現できなければ経営ではない」と覚悟を決めて取り組みました。とにかくやり続け、足腰を強くしたいと思っていました。導入したことでチーム一丸となって目標を達成するという一体感が生まれ、仕事の質も高まり生産性が向上しました。

スタンディングテーブルでのミーティング

【専務】ワーク・ライフ・バランスに取り組みはじめた当初は、「働き方改革」という言葉さえありませんでした。何をどのように具体的に取り組めばいいのか、社会的にもぼんやりとした状況の中、具体的に教えてもらい今日があります。その結果、生産性の向上に結びついたというのが正直な感想です。「卵が先か鶏が先か」ではないですが、生産性を意識する前に、わが社の優先順位は社員との信頼関係を築くことでした。信頼関係が築けたことで、生産性向上に繋げることができたのかもしれません。

─今日はどうもありがとうございました。

 


人づくり企業 有限会社サンサン沖縄

住所:沖縄市大里2-31-18
電話 :098-934-3300
http://www.sunsun-okinawa.com/

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